2010. 4. 8  反省
 
3月末にいつもの友人T氏と白馬のバックカントリーへ行ってきました。 
今回もツアーガイドをお願いして栂池のロープーウェイから入山。 
 
天候は快晴!!!だったんだけど、上空には流れの速い雲が。 
目指していた八方方面のポイントはガスに包まれつつあった・・・ 
 
そこでポイントを変更して白馬乗鞍方面へ行くことに。 
雪は昨日までの降雪で20〜30cm程度の新雪が。しかもこの時期の雪にしては軽めで気持ちよさそう。 
 
期待に胸膨らませながらまずはハイクアップ。 
ガイドさんはスキー、T氏はスプリットボード、林はスノーシューという装備なのでハイクアップは頑張ってついていきましたがね。 
ちょっとスプリットボードの機動力がうらやましくなりましたわ。 
久しぶりに物欲でちゃうね。 
 
さて1時間ほどのハイクアップでドロップポイントに到着。 
ガイドさんは道中もマメに雪質をチェックしていました。 
そしてまずガイドさんが慎重にバーンチェックしながらドロップイン。 
 
気持ちよさそうやないのぉぉぉ! 
 
そしてガイドさんからの注意連絡を確認して、林が滑り出すことに。 
『最初の雪庇は回避してガイドさんが滑り始めたポイントの5mぐらい上からなら滑り出してOK』って事だったので、ちょっと緊張しながらドロップイン! 
そのとき左の斜面でフワッと何かが動いたような気がしたが、あまりに気持ちのよいパウダーだったので気にせず最高のランをを楽しんだ。 
斜度、雪質、スピード、天気、すべてが最高で気持ちよかったぁ〜〜〜。 
 
そろそろガイドさんの待つ方へ行かないと、って左に向かった瞬間、雪の波に足元をすくわれた。 
『雪崩に巻き込まれた!』って瞬時に理解できたが何も出来ない。 
ボードをフォールラインに向けようと思ったが、サーフィンで大波に巻かれた時のように雪の流れにされるがまま・・・ 
 
視界が雪に覆われた瞬間、『死ぬ?』って思ったけど体がゴロゴロと転がされて空が見えたので、顔のまわりに腕で空間を作ることだけを考えて雪崩が止まるのを待った。 
 
そして雪崩の動きが止まり自力で雪から脱出することが出来た。 
あ〜なんとも無くてよかったぁ〜。 
 
どうやら滑り出しポイントが指示されたところより上だったようで、雪崩を引き起こしてしまったようだ。 
それに気づかず気持ちよぉ〜く雪崩の横を滑って最終的に飲み込まれた訳で・・・ 
 
反省しました。 
 
ガイドさんの指示を守らなかったこと、方向転換時に周囲の安全確認を怠ったこと、雪に対する理解が低いこと。 
今後は知識と経験をつんで安全に雪山を楽しもうと心に誓う達でした。 
 
その後もガイドさんのステキなナビゲーションで最高のバーンを楽しんで栂池に帰ってきました。 
いやぁ〜いい経験させてもらいました。 
当分T氏にはトラブルメーカーとして認識されることでしょう。 
 
次回はもっと勉強してから雪山に行こう。 
 
 
【今回知った事】 
・滑っているとき雪崩の音は聞こえない。 
・雪崩の上を滑るのは困難。 
 
<写真> 
雪崩に飲まれる直前の達
  
 

2010. 4. 9  SP UNITED
 
最近気になっているバインディングがあるんです。 
 
ずいぶん前ですが、バートンのフリースタイル用ステップイン・バインディングがお気に入りで何年も使っていたのですが、残念ながら廃盤となってしまった・・・。 
その時はFLOWのバインディングも検討したんですが、気に入ったブーツとのフィッティングを考えてストラップ・バインディングを選択し現在に至ってます。 
 
もう当たり前の作業なんですが、ブーツを着けるときに相変わらずガチャガチャと面倒くさい。 
ラチェットでストラップの山が削れてしまうなどのトラブルも相変わらず・・・。 
 
そんな悩みを解決してくれるバインディング 『SP UNITED』。 
http://www.sp-united.com/ 
 
外観は一般的なバインディングと同様に見えるが、最大の特徴はブーツの脱着システム『FASTEC』。 
 
<ブーツの装着> 
@ハイバックを後ろに倒してブーツを滑り込ませる。 
Aハイバックを戻してロックレバーをパチン! 
B最後にアンクルストラップを閉めるレバーをパチン!と止めれば装着完了。 
ラチェットをガチャガチャしなくて良いんです。 
 
<外すとき> 
@ハイバックのロックを解除し後ろに倒すとアンクルストラップのレバーが自動で開放。 
これだけでブーツが外せる。 
 
これすごく簡単! 
ラチェットをガチャガチャするのって、いつもの締め具合を探りながらギザギザなめないよう時間と気を使いませんか? 
FASTECなら2箇所のレバーをパチンと締めるだけで、最初に設定した締め具合を何度でも再現できる。 
 
スタートエリアで早く準備してコースに集中したいとき、誰よりも早くパウダーをゲットしたいとき、平地&緩斜面の移動で脱着が多いとき、パークで待ち時間が長いとき、気楽に外して素早く装着できるんです。 
もう焦ってガチャガチャしなくてOK。 
またガチャガチャしないからストラップが切れたり磨耗したりする心配が少なくて良い。 
 
普通のバインディングと同じくトゥー&アンクルストラップでの締め付けだから、一般的なブーツならほとんどフィッティング調整が可能。 
またリフト乗車時に前足アンクルストラップの締め付けを開放したいときは、ハイバックを倒さなくてもレバーで開放できる。 
このあたりがFLOWとの大きな違い! 
 
<使用感> 
全体的には非常にしっかりとしたホールド感がありカーヴィングするのに十分な反応が得られます。 
ヒールカップが無いこと、アンクルストラップが足の甲よりを締め付けること、このあたりに最初違和感を覚えるでしょうが、慣れてこれば操作性に問題が無いことが分かると思います。 
 
なにより大事なのはセッティング。 
一般的なバインディングとはいじる部分がかなり異なるので慣れが必要です。 
しかし良い設定がわかればストレスフリーな脱着を体感できるでしょう。。 
 
注意点としてスケーティング時はハイバックを前に倒すこと。 
後ろ足をひっかけて転倒しますので・・・ 
 
 
<試乗モデル> 
 
『sLAB.ONE』 
これはアルミ・ベースプレートのハイエンドモデル。 
非対称形状ハイバックとボリュームのあるストラップが特徴。 
 
ベースプレートは薄めでボードとの一体感を感じやすい。 
また非対称形状ハイバックの上部には柔軟性がありライダーの動きを邪魔することなくサポートしてくれる。 
ボリュームのあるストラップはシリーズのなかで最もフィット感が良い。 
 
エアーやトリックなどフリースタイル系に適したモデルですね。 
 
『duO』 
ベースプレートは樹脂製でアルミタイプよりも厚め、またハイバックは対称形で非対称のモノより硬め、これによりカーヴィングやハイスピード・フリーランにはこちらの方が適している。 
またストラップは十分なボリュームがあり十分な締め付けが得られる. 
 
林のようにフリーライディングやカーヴィング好きには最適なモデル。 
 
『mountain』 
これはオールマウンテン系ラインナップで『duO』に対しアンクルストラップの面積が大きくサポート力が強い。 
ナチュラルなライディングスタイルのライダーには適していると思いますが、足首を大きく動かすタイプのライダーには向かないかも? 
またブーツが接する面は雪が付きにくい素材なので、バックカントリーでメリットがあるでしょう。 
 
<備考> 
他にもいくつかのモデルが存在しますが、パーツの組み合わせが異なるだけなのでパーツの特徴を知っていれば選びやすいと思います。 
 
・アルミベース : ボードとの一体感 フリースタイル向き 
・樹脂ベース : カーヴィング、フリーライディング向き 
・非対称ハイバック : 柔らかめ フリースタイル向き 
・対称ハイバック : 硬め カーヴィング、フリーライディング向き 
・ストラップ : 厚み、大きさ、形状は滑りの好みで選択 
 
興味のある方は一度試乗してみてください。 
滑り出すとき、みんなを待つ我慢が必要になるでしょう。