2006. 9. 19  セルフディスカバリー王滝
 
 オフシーズンはいつもご無沙汰更新の林です。久し振りに書くので文章はムダに長いです。文章まとめるの苦手なんで・・・暇な人はキッチリ読んで頂戴。 
 
 すっかり涼しくなってきましたね。運動するには良い季節です。水のスポーツは日を追う毎につらくなってきますが、雪の上に立つまでは水に入るのが通常なので夏はまだ終わりません。今年は11月まで頑張ってみようかと・・・。 
 
 今年も長野県王滝村(御岳スキー場の麓)で開催されたセルフディスカバリーアドベンチャーに参戦してきました。昨年同様42kmのクロスマウンテンバイクと20kmのクロスマウンテンマラソンにエントリー。昨年も走っているし7月のアドベンチャーでも走っているので、王滝のコースはある程度判っているだけにそれ程緊張もなく直前に現地入り。 
 まずは日曜日のMTBから。いつもクロスカントリー系で使っているMTBは友人メカニックのD君に譲って頂いた物。彼曰く「いつ折れるか判らないのでレースでは使わないでください!」とのことだが、かれこれ2年以上山の中を一緒に走っている。とりあえずは問題ないので気に入って使ってるんだがそろそろヤバイかも?今回はポジションを変更してみた。ボードと一緒でセッティングは悩みますわ。 
 
 そして500名だか600名だか判らないけど大量のマウンテンバイクに乗った選手がスタート。スタートに並んだのが遅く先頭集団は全く見えず、とりあえず遅い選手を抜くだけでも大変だった。舗装路を抜けて山道にさしかかると、ここからは1時間以上のなが〜〜〜い登りが始まるのだ。 
 今回の走りのイメージはちょっと重めのギアで、大腿を大きく動かして登る事。上体は前傾をキープして骨盤を立て、踵が落ちてしまわないように膝が大きな円を描くようにこぐべし!そんなことを考えながらひたすら石の多いジープロードを登り続けた。1時間ほど登ったところで糖質補給(もちろん自転車こぎながらね)。パワーゲルが美味いんだ。そしてまた登り続けていたが、ちょっと大腿筋がつりそうな気配を感じていたんだ。 
 
 そしてやっと下り坂にさしかかった。オイラは元々下りが得意なんで、登りで抜いて行った人を下りで気持ちよく抜き返して、15kmのチェックポイントを通過。そこからまた登りが始まるので、シフトダウンして立ちこぎに入った瞬間、右足がつって固まった。無様な転倒だけは避けたものの、右足は信じられないぐらいカッチカチに固まっている。人体標本みたいな右足になってんじゃん!膝を無理矢理手で曲げようとしても曲がらないし、なにより痛ぇぇぇぇぇ!揉むにも硬くて全く指がめり込まないし、ストレッチする体勢もとれない。しょうがないので痛みに耐えながら筋肉の緊張が解けるまで座って待つ。その間に多くの選手に抜かれていったが、オイラと同様に足がつる選手もここで続出し、みな座り込んで足を揉んでいたのが面白かった(痛くて笑えなかったけどね)。 
 暇なので左足のマッサージしてアミノバイタルプロ飲んで7分ほど待ったら筋肉が緩んでくれたので、右足もマッサージし痛みが消えてから歩き始めた、が今度は左足がつった。なんだかなぁ〜。また座り込んで今度はバンテリン塗り込みながらマッサージ。トータル15分ほどロスして再スタートできたが、大腿筋は違和感を残しているので無理は出来ない。軽めのギアでトロトロ登っていった。 
 
 暫くすると筋肉もほぐれてきたのか違和感が消えてきた。そしてまた大好きな下りにさしかかりゴールまであと数kmとなったので、せめて下りで頑張ろうと気合いで攻めてみた。何人もの選手を抜いてさらに攻めていると「シュ〜〜〜〜」って音が足下から聞こえて来るではないか。王滝のレースは石の多いコースだけにパンクが続出するんです。オイラはいままで王滝でパンクしたこと無かったんで、これ位の走りなら大丈夫って思ってたんですが、運が良かっただけみたい。あんな走りしちゃいけなかったのね。チューブにはガッチリ亀裂が入っていました。急いでチューブを交換して再スタート。攻めても良いように空気圧はちょい高めにして、少しでも遅れを取り戻そう・・・っていってもトータル25分はロスしてるんで、せめて下りを楽しもうと攻めて、3時間以上かかってやっとゴール。 
 当然タイムは昨年よりも遅いわけで、悔いの残るレースでした。やっぱりチューブレスかなぁ〜。なんで足つっちゃったんだろう?友人T氏は昨年より大きくタイムを縮めて頑張ったようです。やっぱり練習不足だな。来年までの課題です。 
 
 これ書いてて思ったんだけど、辛いばっかりのレースにまた来年出ようとしてるオイラは既に変態なのか・・・。  
 
※月曜のマウンテンマラソンは、明日レポートします。 
 
写真:出走前の笑顔。この後3時間以上笑顔はありませんでした・・・。
  
 

2006. 9. 20  王滝2日目
 
 昨日のクロスマウンテンバイクはイマイチだったので、月曜のクロスマウンテンマラソンは頑張ろうと思い早めに就寝。しかし夜中に激しく降る雨の音で起こされた。台風の影響だと思うが「こんな雨の中走るのやだなぁ〜」って感じながら再び眠りに落ちていった。朝起きてみると雨は止んでいて一安心。昨日の疲労で渋い体をストレッチし、軽い朝食をすませてからスタート地点に移動。そして準備をしているとまた雨がパラパラ降ってきたではないか。これ位なら・・・って開き直ってスタートに並んだ。 
 
 昨日のバイクは数百名もいたのに、今日は数十名しかいない寂しいスタート風景。トレイルランってやっぱりマイナーか?そして気持ちだけでもトップにいようと最前列に並んでスタートしてみた、が先頭集団は信じられないスピードで飛び出していく。一瞬だけついて行ったものの、数分で見えない所まで離されてしまった。登り坂をあのスピードで?同じ人間とは思えん・・・。そこからはマイペースに登って行くことにして、走りのイメージをトレースしていった。 
 今回のイメージは「上体の前傾と足の運び」。上体を前傾させて体が倒れそうになる前に足を腰の真下に出し、その足を後方に蹴り出す感じで進む。こうすることで大腿前側より後ろ側の大きな筋肉を使えるので疲労しにくい、かも?そんなことを考えながら登り続けた。頭の中ではスタート前に聞いていた「湘南乃風」が繰り返し流れて気分を盛り上げてくれている。昨日の疲労は残っているけど結構調子が良いみたいで、心拍も160〜175辺りをキープできている。その心拍に持っていくまでが辛いんだけどね。この心拍に入ってしまえば呼吸も落ち着くし動き続けられるような気分になってくるのが不思議なんだな。途中雨が強くなったり風にあおられたりとコンディションはあまり良くなかったんだけど、適度に体を冷やしてくれるのであまり気にならなかった。 
 そんなこんなでやっと坂を登り切って下りにさしかかった。MTBと同じでオイラはランニングでも下りが得意なんですわ。下りのイメージはボードと一緒で体軸は斜面に直角、落ちていく体を止めるのではなく踵はあまり地面につかないように足を後方に大きく蹴り出す感じのロングストライドで落ちていく。これが気持ちイイ!膝への負担が心配だけど思いのほか痛くならないので、ガンガン落ちていった。 
 そしてまた辛い登り、気持ちの良い下りを繰り返し2時間ほど過ぎたところで15km地点を通過。あとたった5km!ちょっとペースアップしてみたんだけど、なかなかゴールが見えてこない。あれ?おかしいな?あ!そういえば直前のコース変更で20kmから23kmに伸びてるの忘れてた。「まぁいいや、このままのペースで行こう」と下りを走っていたら、本日なぜか不調の友人T氏が追いついてきた。彼も下りが速いんです。その追いかけてくる姿みたらテンションが高まってきて更にペースアップ。思いっきり脚を後ろに蹴り出して加速。明日絶対足動かないだろうなぁ〜って思いながら必死にゴールを目指す。しかし「あと少し!」って思ってからが長いんだよね〜。まだ?まだ?ゴールはいずこ?って思いながら必死に走ってやっとゴ〜〜〜ル!タイムは大したことないけど、一度も歩くことなく今までにないペースで走りきったことに満足。 
 
 二日間の消費カロリーは約5000kcal。恒例の「レース後の焼肉!」って感じだったんですが、とりあえず腹へってたんでカップラーメン喰っちゃって、早々に帰宅してみたら敬老の日だってことで家族で中華料理を食べに行っちゃいました。肉じゃなかったけど結構美味しくて注文しすぎたもんで腹一杯ッス。夜はマッサージチェアで癒されようと思ったのだが、いつもは気持ちイイはずなのに痛いッス・・・相当体にきてます。早く安達先生にカイロプラクティックしてもらわないと! 
 
 これで今年のオフシーズンレースは終了です。すべて有酸素系のキツイレースばかりでしたが新たな楽しみを発見できた良いオフシーズンでした。この調子だと来年も参戦することでしょう。いざ、変態の深みへ! 
 
写真:今日は足がつらないように4DMで対策。疲労のせいか?笑顔が微妙かも・・・。