2005. 1. 5  あれ?年明けてるね。
 
明けオメぇぇぇぇぇ。 
ちう訳で今年も宜しくお願いします。 
 
 日記の上では、24日ウィーンを出発したままになってましたね。申し訳ない!かなりの多忙を極めておりました。簡単に言うと、ウィーンからず〜〜っと映画を見続けて成田到着。超ちっちゃな飛行機(50人乗り)で名古屋到着。速攻hair cut行って、2ヶ月半分の雑用等をこなし、久しぶりの友達と飲んで、27日には群馬へお引っ越し。家族とたいして話してないよう(ToT)。29〜31日は志賀高原でテクニカルレッスンを担当し、元日には群馬に戻った。2日は今年のベース尾瀬岩鞍のパウダー楽しんで、4日には成田からポートランドへ出発。え〜っと不本意ではありますが、こんな感じで日記ワ〜プしちゃいます。申し訳ない! 
 
 ホントやることいっぱいあったのよ。久しぶりに頭使ったわ。そうそう、なんでポートランドに行ってるか?って事なんだけど、Mt.Bachelorで行われるUSグランプリSBXに出る為。今年は例年以上に超本気汁出てんだよ。今シーズンで世界が終わっちゃうんじゃないの?ってぐらいの金と時間を滑りに注いでいる。自分がどこまで出来るのか?追い求めるシーズンなのだ。 
 
 エアーチケットは、「スノーバム(URL:http://www.snowbum.jp)」の小畑さんに急遽ムリ言って取って頂いて、本当に感謝です。レンタカーは予約してなかったけど空港で確保。ネット予約してれば100ドル安かったのが悔しい〜。空港周辺で右往左往道に迷って、ノーマルタイア&ノーチェーンでMt.Hood越えして、5時間程でバチェラー麓の町「BEND」に到着。超寒い!雪降ってるよ。ネットで調べておいた宿「RED LION INN」にチェックイン。事前にネット予約試したんだけど、上手く出来なかったんだよね。でも交渉したらネット価格でOK。旅行者への優しさに感謝!この宿、無線LAN完備!最高。やっぱアメェ〜リカァ〜!って感じですわ。雪降る駐車場の真ん中にあるジャグジーに入る勇気は・・・無えな。 
 
 さて、バチェラーのパウダー・・・じゃなくって戦いを楽しんできますわ! 
 
  
 

2005. 1. 7  バチェラー行ってきました。
 
 今日は足慣らしにバチェラーに行きました。BENDから除雪の行き届いた、緩やかな登り坂を車で30分程。曇天のバチェラー到着。強風&雪で超寒い!オーストリアより全然寒い!とりあえず様子みるためレストハウスにドロップ・イン。すると第一村人・・・じゃなくて桑島プロ・デモ(ギョン・ギョン)発見。彼女にはエントリーの問題で連絡取りたかったんだけど、会えて良かった。そして二人とも無事エントリー完了。ここまで来てエントリー出来なかったら泣くね。桑島さんは独りでここまで来たらしい。それはもう涙ぐましい珍道中だったらしい。ネタいっぱいだね。お疲れ様。エントリーは4日券込みで100ドル。お安い! 
 
 早速ゲレンデに出てみるが、ウェアーを透過してくるような寒さに負けてしまいそう。バチェラーを楽しむべくリフトで上がると、ゴーグルに雪付いちゃって雪面が見えん!取っても取ってもくっついちゃう。レストハウスに一時撤退しながら滑ってる感じで、待望のピークからのダウンヒルはムリ。遭難しちゃう。下のバーンでテケテケ滑ってた。パウダーは何処にも有りません!風で持って行かれちゃったのかなぁ? 
 
 クロスコースはまだ造っている途中でガタガタ。でも大体のレイアウトは判った。数年前に行われた日本オープンBXをご存じかな?殆どストレートのコースにキッカーとキャニオンで構成された異次元コースを。それの進化版かな。簡単に言うと2コ1で飛んでくローラーやウェーブ、つまりキャニオンが多い。他のセクションも一杯で、ちょっと覚えきれなかった。明日からの公開練習で頑張るさぁ〜。 
 
 桑島さんは偶然にも隣の宿に泊まっていたので、大会中一緒に行動することになった。携帯も無しで上手く事が運ぶもんだ。晩飯はみんなで近くのレストランへ。大会前は肉でしょう!(お、大会後もか?)ってことでステーキやらローストターキーやらをがっついた。食べきれない程の山盛りフライドポテトにゃ笑いが止まらんかった。外人さんよぉ〜そりゃでデッカクなるわ。ハライッパイデ、オヤスミデス。 
 
 
  
 

2005. 1. 8  あっ、あれ?殺人コース?
 
 天候は昨日より良好。山の上部は雲の中。そしてBENDからバチェラーに行く時に通る道は、なぜか毎回違う。宿の受付に有った観光客向けのイラスト地図を利用しているのだが、地図通りに進むと見当違いの方向に誘われる。いいかげん頭に来たので、自分を信じて道決めたら一番速かった。絶対地図間違ってるんだ!朝からあっちゃこっちゃ走り回っちゃったじゃないか! 
 
 まあそれはさておき、クロスコースですわ。久しぶりに怖い!って思った。スタートからバンクまで13連エアー!しかも殆どが2コ1で飛ぶキャニオン系。バンクはウォッシュボード付きだし、バンク後もキャニオン系6連エアー。全部でエアーは19コ!いやぁ〜マジ数年ぶりに根性決めて突っ込むコースに出会えました。作ったピステのオペレーターは職人級だ。 
 そしてやっぱり外人は凄かった。インスぺ1本終わったらガンガン飛んでいった。もちろんキャニオンに叩きつけられて、戦線離脱していく人も何人か居たけどね。オイラはとりあえず最初の4つを上手く繋ぐことを狙っていたんだが、それすらなかなか・・・。いろんな所で本気の転倒いたしましたわ。あ〜首痛い・・・。脳みそシェイク。本日ALL飛びでの完走は無し。キビシ〜。まだ明日2時間公開練習があるので、そこで決めてきますわ。 
 
 明日は笑って日記書くんだぁ〜〜〜。
  
 

2005. 1. 9  いざ勝負!
 
 結局昨日の公開練習2日目でも完走できなかった。エアーの距離とスピードがセクションに上手く合わせられない。そして今日は本番・・・う〜んキビシ〜ねぇ〜。色々な選手の滑りを参考にイメージは出来てる。あとはそれが出来るかどうか。夜からの雪で結構パウダーが積もっていた。そのためインスペクションの開始が少し遅れた。1本だけの公開練習では、最初の3連ローラーの跳び越えで転倒。う〜んヤバイ。そして時間がおして予選タイムレース2本が1本に変更。あらら・・・一発勝負になっちゃった。 
 
 ワックスは雪が降ることを予想して、硬めのパラフィンワックスだけ入れた。握っても固まらないのでフッ素は必要ない。ドクターFCG cold(低温フッ素)をトップワックスとして使用。板は走ってる。あとは自分の実力だけ。そして1本だけの予選は始まった。 
 
 男子のトップ選手たちはエアーだらけのセクションを軽く飛び越えて加速していく。やっぱり世界のトップクラスは違う。板の上で体が常に良い位置にあるしムダに動かない。スムースで楽そうに滑っているように見える。オイラにしてみればイッパイイッパイだから、腕なんかブンブン振り回しちゃってる訳さ。 
 
 トップ選手の滑りをしっかりイメージして、45番出走でスタート。2連のダブルローラーを無難に飛び越し、3連ローラーもクリアー。そしてダブルウェーブも上手く飛び越せたが、次のダブルウェーブはスピードが足らず飛び越せなかった。それを一つずつなめて、次はステップアップテーブル。ダブルローラー、ダブルローラー、ステップダウン・ダブルローラー、ダブルローラー、テーブル、ダブルローラー、ステップダウン・テーブルまで所々ランディングが合わなかったモノの転倒無くクリアー。問題のウェーブバンクはイン側のウェーブが小さく越えやすかったのだが、スピードがつきすぎてインに寄れずミドルラインで何とかクリアー。バンクtoバンクセクション、テーブル、ダブルローラー×5を飛んだりなめたりしてゴール。とりあえず初めて完走できた事が嬉しかった。その時点での順位は29位。32位まで予選通過出来るが、それほど良いタイムでは無かったようで・・・どんどん抜かれて結果42位。はい、予選落ちです。女子は16位まで予選通過なのですが、桑島さんは17位と惜しかった。飯田さんも20位で、日本勢敗退。 
 
 終わっちゃったぁ〜。あとは本戦で世界の滑りを観て勉強するべ。その前に腹が減ったので、大会側が用意した昼食を頂く。バイキング形式でかなり腹一杯食べられた。エントリー費、リフトチケット4日分、昼食で100ドルなら超安い!スポンサーがシボレー、YAHOO、etcノとビッグネームなだけありますわ。この辺り見習うべきモノがあると思いません?スポーツに対する国民性の違いなんでしょうか? 
 
 本戦はやっぱり凄かった。一人で滑っても完走できないようコースを、4人で滑ってのデッドヒート。当然、転倒者も多かったけど。あの忙しいコースで後ろを見て駆け引きできる余裕が欲しい!やっぱりエアーが違うんだよなぁ・・・なんだろ?え〜優勝者は判りません。リザルトが配布されなかったもんで。 
 
 飯田さんは飛行機の都合でポートランド空港へ急いで帰っていった。残った面子で残念会。あ〜解放された。今回のコースはマジ手強かった。精神的にも疲れましたわ。さて、パッキングして明日はカナダ・ウィスラーへ移動じゃ。 
  
 

2005. 1. 12  ウィスラー
 
 達はカナダのウィスラー・ブラッコムという、それはそれは大層なリゾートに来ている。世界選手権の為に予約したんだが、成績が足りなくて選考されなかった。つまりまたもや観戦なんです。もう観戦には飽きた。戦わせてくれぇ〜。まあ来たからには楽しむさぁ〜。此処はその昔オイラがサラリーマンだった頃、何度か滑りに訪れた事がある。その時ウィスラーの印象は「ゲレンデすっげぇ〜デカいし、パウダー最高!」だったのね。その頃一応インストラクターだったけど、今と比べれば格段にテケテケ(下手くそ)だった。いま滑ってみると当時感じた程コースも長くないし、緩斜面も多い。そして何より雪不足でパウダーが無い。コース内で石をよく踏む。と、「最高!」だったイメージが霞んでしまった。思い出は大切にしたかったなぁ〜って、変な感慨にふけってしまった。 
  
 それよりなにより、此処の物価が恐ろしく高いことにビックリ。サラリーマン時代にはあんまり気にしないで買い物してたみたいで、自分の金銭レベルの低下にもビックリですわ。ふつう海外の食品は日本より安いことが多いが、此処は逆に高い。宿もツアーじゃないとメチャ高。金銭的カルチャーショック! 
 
 今回、宿で苦戦してるんです。知り合いに頼んで予約してもらったが、世界選手権のために何処も予約がいっぱい。空いてるところは1泊400ドルとかの理解不能なお宿。とりあえずおさえた宿では期間中ずっと泊まれないので、現地で探して途中で二度宿を移動しなきゃいけないのさ。めんどくさいのねん。やっぱり宿だけは出発前におさえるべきだった。常識?ハイ、その通りです。 
  
 

2005. 1. 17  ダウン・・・
 
 連日-20〜-15℃と超寒い!雪は降らない。ハイシーズンのウィスラーでこれは無いんじゃないの?そして今日は雨だよ!なんだこれ。レースに出られずパウダーも喰えず、しまいにゃ風邪ひいてしまいました。症状は熱、ノドの痛み、頭痛。夜うなされる程熱が出た。雪温計で計ったら39℃。久しぶりにツライ。その時見た夢は、全ての荷物を引きずりながらゲレンデをさまようというもの。熱の時ってなんで変な夢見るんだろうね。今は少し回復してきたがまだツライ。疲れが溜まっているのね。 
 
 今回の世界選手権はビッグイベントだった。街はお祭りムードでパレードがあったりスロープスタイルのセッションがあったり、出店も色々出ていて、ただでさえ華やかな街がいっそう盛り上がってました。 
 
 今回のクロスコースは長いコースでバンクがいっぱい。入場規制が厳しくて全部観れなかったからよく判らないけど、トップが1分30秒台という長さ。セクションもいっぱい。バンクが十数個あってバンクの間に1〜3コずつキッカーやらウェーブが設置されている。構成的には一般的だが、急斜面に設定したことでバンクが巻いてる。まずコース覚えるのが大変そうだった。そのコースでトップクラスの選手は何が違うか?ただ安定してるだけ。日本人選手と比べると明らかに日本人が守った滑りをしているように見えてしまう。実際には全力で滑っている筈だし日本人選手の速さも判っているだけに、世界の速さはレベルが違うんだと感じさせられる。「限界スピード」ってものが足りてないのか?結局日本人選手は予選通過できず敗退。 
  
 本戦はやっぱ凄かった。バンク毎にラインがクロスするような接戦が多く観られた。あと何が凄いって絶対に引かないんだよ。ライン閉じられてバンクの縁ギリギリ板1枚分しか空いてないのに、そこに迷わず入ってカーヴィングして加速してくる。根性決めてるだけじゃ出来ねえ。それが出来る技術が有るから体が対応できてるんだと思う。普通だったら体開いて板ズレちゃう。なにを練習すればあんな滑りが出来るのか?謎です。 
 
 そして今はバンクーバー空港近くのHoliday Innにいます。明日の飛行機が早すぎてウィスラーから直接移動するのがムリだったから。風邪がまだツライから観光する気にもならず・・・早く日本に帰りたいッス。日本は大雪らしいじゃん?